さーてどうしたもんか、とっかかりがないぞ、と言いながらカードショップのストレージを漁っていると、古いカードが目につくようになりました。思ったより落ちている。でも強さがわからない。とりあえずテキスト読んでほーんと言いながらわかったふりをすることにします。カード検索で端から見るよりも、偶然見つけたカードのテキストの方が頭に入る気がするので、こうやってカードプールを開拓していくのもありだなあ、と思ったりしました。
さてさて、殿堂デッキをゼロから作るの無理じゃん、となっているところなのですが、誰かが言っていたこんな言葉を思い出しました。
「結局よるのこうしんが強い。」
殿堂レギュのことを言っているわけじゃなかったと思うのですが、殿堂レギュのよくわからんカードたちが出てきたところで、確かに毎ターン1エネ起動で200ダメージ出すデッキは強いよなあ、と思ったわけです。
そもそも、古いカードたちを眺めていて思い出したのですが、ポケモンカードは弾が新しくなるほど、HPとダメージ量がインフレしていっているゲームでした。そりゃそうだ。ということは、結局一番新しく登場したGXポケモンが一番強い、ってわけです。そんなGXポケモンが跋扈する環境でトップメタをひた走る行進は殿堂でも最強格なんじゃないのか、って思ったのでした。
もうちょっと一般化すると、現在のスタンダード環境の上位にいるカードたちは、殿堂レギュ環境だろうと強いんじゃないのか、という仮説です。
そういえば前回見てたサーナイトミカルゲの記事にこう書かれていました[註1]。
「完成すれば強い」を地でいくサーナイトGXを過去の時代から舞い戻った仲間でガチガチに補強するシンプルなデッキです。
殿堂レギュに詳しいであろう人が、現環境のカードであるサーナイトGXを軸に据えたデッキを紹介しているということは(殿堂レギュをよく知らない人向けにとっつきやすいカードをメインに据えたというのもあるでしょうが)、少なくともサーナイトGXは殿堂レギュでもそこそこ戦えるカードだ、ということです。そしてもう一つヒントがありました。スタンダートレギュのカードを軸に据えて過去のカードでサポートする、というデッキの組み方ができそうだ、ということです。つまりデッキコンセプトをスタンダードの使い慣れたものにしても、なんとかなるんじゃないか、という可能性です。そしてこれは、新しいカードほど強い、という話とも矛盾しません。
ふむ、ということは、「スタンダードレギュの強いカードは、殿堂レギュでも強い」という仮説もそこまで外してはいないような気がする。
それに、これなら組み慣れたコンセプトが使えるということですから、デッキビルドのとっかかりがすごくわかりやすい。なんだったらスタンダードレギュのデッキ60枚でも試合になるかもしれない、っていうことだし、本当にそうなる可能性もある。とはいえ調べてた感じから、現環境の上位互換っぽい古いカードが色々あるみたいなので、見つかったものから差し替えていけばいいというやり方でいきます。特にグッズやサポートの古いカードは、上位互換かどうかテキストがわかりやすいと思うので、そこらへんから見ていくということにしましょう。
じゃあ何をベースに組むのか、ということですが、使い慣れててデッキビルドもやり慣れているGXポケモンである「メタグロスGX」を軸にします。ベースはこないだ組んだこれ。
http://autumncard.diarynote.jp/201708130045181725/
長いですが、一応デッキレシピをコピペしておきましょう。
メタグロスGXネクロズマGX【SM3+】
■ポケモン17
4ダンバル SM2L
3メタング SM2L
4メタグロスGX
1アローラロコン SM2K
1ネクロズマGX
1カプ・テテフ
2カプ・テテフGX
1シェイミEX
■グッズ19
4ハイパーボール
3バトルサーチャー
1バトルコンプレッサー
3ふしぎなアメ
3まんたんのくすり
1こだわりハチマキ
1かるいし
1フィールドブロアー
2レスキュータンカ
■サポート13
4プラターヌ博士
2N
2アズサ
1センパイとコウハイ
2グズマ
1オカルトマニア
1クセロシキ
■スタジアム1
1次元の谷
■エネルギー10
5基本鋼エネルギー
4基本超エネルギー
1ダブル無色エネルギー
後の考察結果を踏まえて、ブログ記事からレンジャーとフウロがアズサ2枚目とセンパイコウハイに変わっていますが、これを改造していきましょう。
参考にすべきは既往研究。サーナイトミカルゲは、メタグロスと同じ2進化GXをベースにしたデッキです。ということはサポートやグッズの配分も近いものになる気がする。ということで、サーナイトミカルゲのレシピはこうです[註2]。
◆安定進化サーナイト[DP1~SM4/60枚]
■ポケモン 23
3ミカルゲ(Dpt)
4ラルトス(DP4)
4キルリア(SM3)
3サーナイトGX
2サーナイト(DP4)
1サーナイトLV.X
1エルレイド(BW7)
2ヤジロン(DP4)
2ネンドール(DP4)★★★★
1カプテテフGX
■サポート 12
3ハマナのリサーチ
3N
2グズマ
2アララギはかせ
1ポケモンコレクター
1オカルトマニア
■グッズ・スタジアム 11
3ハイパーボール
3バトルサーチャー
2フェアリーガーデン
1ゴージャスボール
1いのちのしずく
1すごいつりざお
■エネルギー 14
8フェアリー
4ダブル無色
2超
よくわからんポケモン回りはざっくり飛ばして、まずはグッズからいきましょう。
サーナイトミカルゲに採用されているグッズは大体聞いたことのあるカードです。知らないのは「ゴージャスボール」「いのちのしずく」の2枚。検索してみましょう。ふむふむ。ボール系はポケモンのサーチカードなので、まあなんとなくわかる。いのちのしずくですが、ACE SPECという聞き慣れない文字が書かれています。曰く、
特別なルール
ACE SPECカードは、1つのデッキにつき1枚しか入れられない。
これも一種の制限カードのようで、BW期に登場した非常に強力な性能のグッズたちだそうです。公式のカード検索はACE SPECで検索がかけられて、強そうなカードとそうでもなさそうなカードが計13枚出てきます。パソコン通信は聞いたことあるなあ、確かにテキストも強そうだし。ネットを調べた感じ、入れ得なカードという気がする。確かにパソコン通信はハイパーボールの完全上位互換だし、ハイパーボールを1枚パソコン通信にすればいいですね。このいのちのしずくもサイド1枚取られないというのは文字通りサイドレースを有利にするテキストだから強そうです。でもグッズだしブロアーで飛ばされそうだし1枚しか入らないなら微妙かな。
続いてゴージャスボール。テキストは次の通り[註3]。
自分の山札の「ポケモン(ポケモンLV.Xはのぞく)」を1枚、相手プレイヤーに見せてから、手札に加える。その後、山札を切る。自分のトラッシュに、すでに別の「ゴージャスボール」があるなら、このカードは使えない。
ノンコストのポケモンサーチカードです。で、実質1枚しか使えない。先ほどのACE SPECにマスターボールというカードがありますが、ほぼ同じ効果のようですし、ACE SPECの枠を食わないこっちの方が良さそうですね。ポケモンLV.Xというのについては、今はスルー。ポケモンの枠を弄り始めたら、また考えることにします。今のところ過去のポケモンのカードは採用していないので、問題なし。
それで、ゴージャスボールをメタグロスデッキに採用するかどうか、について。比較対象となるであろうハイパーボールの強さには、手札を能動的にトラッシュできる、という点があります。メタグロスデッキでは、トラッシュからのエネ加速をする関係上、手札のエネをトラッシュできるカードは重宝していました。現状能動的にエネをトラッシュに送れるカードは、プラターヌ博士4・ハイパーボール4・バトルコンプレッサー1の9枚です。この枚数はメタグロスが立ったタイミングでトラッシュに2エネ程度落としておくために、およそちょうどいい枚数でした。ここでハイパーボールをゴージャスボールに変えると、エネをトラッシュに送りきれない、という問題が発生してしまいそうなので、採用は見送ることにします。ネストボールやレベルボールの完全上位互換ではあるものの、ハイパーボールの上位互換ではないですね。
とりあえず、グッズにおける変更が見つかりました。いいぞ。いける気がする。
ハイパーボール1 ⇨ パソコン通信1(ACE SPEC枠)
この調子で次はサポートかな。
⇨第3話:サポート? サポーター?
http://autumncard.diarynote.jp/201710281830299635/
-
註1:ぽけみて。「【殿堂DECK42】安定進化サーナイト[サーナイトGX・ミカルゲ]」(http://darkcharizard40.diarynote.jp/201710040953104755/)2017.10.23.閲覧
註2:註1に同じ
註3:ポケモンカードゲームトレーナーズウェブサイト「カード検索」(http://www.pokemon-card.com/card-search/)2017.10.27.閲覧 以降カードテキストはこのサイトから検索したものを引用する。
さてさて、殿堂デッキをゼロから作るの無理じゃん、となっているところなのですが、誰かが言っていたこんな言葉を思い出しました。
「結局よるのこうしんが強い。」
殿堂レギュのことを言っているわけじゃなかったと思うのですが、殿堂レギュのよくわからんカードたちが出てきたところで、確かに毎ターン1エネ起動で200ダメージ出すデッキは強いよなあ、と思ったわけです。
そもそも、古いカードたちを眺めていて思い出したのですが、ポケモンカードは弾が新しくなるほど、HPとダメージ量がインフレしていっているゲームでした。そりゃそうだ。ということは、結局一番新しく登場したGXポケモンが一番強い、ってわけです。そんなGXポケモンが跋扈する環境でトップメタをひた走る行進は殿堂でも最強格なんじゃないのか、って思ったのでした。
もうちょっと一般化すると、現在のスタンダード環境の上位にいるカードたちは、殿堂レギュ環境だろうと強いんじゃないのか、という仮説です。
そういえば前回見てたサーナイトミカルゲの記事にこう書かれていました[註1]。
「完成すれば強い」を地でいくサーナイトGXを過去の時代から舞い戻った仲間でガチガチに補強するシンプルなデッキです。
殿堂レギュに詳しいであろう人が、現環境のカードであるサーナイトGXを軸に据えたデッキを紹介しているということは(殿堂レギュをよく知らない人向けにとっつきやすいカードをメインに据えたというのもあるでしょうが)、少なくともサーナイトGXは殿堂レギュでもそこそこ戦えるカードだ、ということです。そしてもう一つヒントがありました。スタンダートレギュのカードを軸に据えて過去のカードでサポートする、というデッキの組み方ができそうだ、ということです。つまりデッキコンセプトをスタンダードの使い慣れたものにしても、なんとかなるんじゃないか、という可能性です。そしてこれは、新しいカードほど強い、という話とも矛盾しません。
ふむ、ということは、「スタンダードレギュの強いカードは、殿堂レギュでも強い」という仮説もそこまで外してはいないような気がする。
それに、これなら組み慣れたコンセプトが使えるということですから、デッキビルドのとっかかりがすごくわかりやすい。なんだったらスタンダードレギュのデッキ60枚でも試合になるかもしれない、っていうことだし、本当にそうなる可能性もある。とはいえ調べてた感じから、現環境の上位互換っぽい古いカードが色々あるみたいなので、見つかったものから差し替えていけばいいというやり方でいきます。特にグッズやサポートの古いカードは、上位互換かどうかテキストがわかりやすいと思うので、そこらへんから見ていくということにしましょう。
じゃあ何をベースに組むのか、ということですが、使い慣れててデッキビルドもやり慣れているGXポケモンである「メタグロスGX」を軸にします。ベースはこないだ組んだこれ。
http://autumncard.diarynote.jp/201708130045181725/
長いですが、一応デッキレシピをコピペしておきましょう。
メタグロスGXネクロズマGX【SM3+】
■ポケモン17
4ダンバル SM2L
3メタング SM2L
4メタグロスGX
1アローラロコン SM2K
1ネクロズマGX
1カプ・テテフ
2カプ・テテフGX
1シェイミEX
■グッズ19
4ハイパーボール
3バトルサーチャー
1バトルコンプレッサー
3ふしぎなアメ
3まんたんのくすり
1こだわりハチマキ
1かるいし
1フィールドブロアー
2レスキュータンカ
■サポート13
4プラターヌ博士
2N
2アズサ
1センパイとコウハイ
2グズマ
1オカルトマニア
1クセロシキ
■スタジアム1
1次元の谷
■エネルギー10
5基本鋼エネルギー
4基本超エネルギー
1ダブル無色エネルギー
後の考察結果を踏まえて、ブログ記事からレンジャーとフウロがアズサ2枚目とセンパイコウハイに変わっていますが、これを改造していきましょう。
参考にすべきは既往研究。サーナイトミカルゲは、メタグロスと同じ2進化GXをベースにしたデッキです。ということはサポートやグッズの配分も近いものになる気がする。ということで、サーナイトミカルゲのレシピはこうです[註2]。
◆安定進化サーナイト[DP1~SM4/60枚]
■ポケモン 23
3ミカルゲ(Dpt)
4ラルトス(DP4)
4キルリア(SM3)
3サーナイトGX
2サーナイト(DP4)
1サーナイトLV.X
1エルレイド(BW7)
2ヤジロン(DP4)
2ネンドール(DP4)★★★★
1カプテテフGX
■サポート 12
3ハマナのリサーチ
3N
2グズマ
2アララギはかせ
1ポケモンコレクター
1オカルトマニア
■グッズ・スタジアム 11
3ハイパーボール
3バトルサーチャー
2フェアリーガーデン
1ゴージャスボール
1いのちのしずく
1すごいつりざお
■エネルギー 14
8フェアリー
4ダブル無色
2超
よくわからんポケモン回りはざっくり飛ばして、まずはグッズからいきましょう。
サーナイトミカルゲに採用されているグッズは大体聞いたことのあるカードです。知らないのは「ゴージャスボール」「いのちのしずく」の2枚。検索してみましょう。ふむふむ。ボール系はポケモンのサーチカードなので、まあなんとなくわかる。いのちのしずくですが、ACE SPECという聞き慣れない文字が書かれています。曰く、
特別なルール
ACE SPECカードは、1つのデッキにつき1枚しか入れられない。
これも一種の制限カードのようで、BW期に登場した非常に強力な性能のグッズたちだそうです。公式のカード検索はACE SPECで検索がかけられて、強そうなカードとそうでもなさそうなカードが計13枚出てきます。パソコン通信は聞いたことあるなあ、確かにテキストも強そうだし。ネットを調べた感じ、入れ得なカードという気がする。確かにパソコン通信はハイパーボールの完全上位互換だし、ハイパーボールを1枚パソコン通信にすればいいですね。このいのちのしずくもサイド1枚取られないというのは文字通りサイドレースを有利にするテキストだから強そうです。でもグッズだしブロアーで飛ばされそうだし1枚しか入らないなら微妙かな。
続いてゴージャスボール。テキストは次の通り[註3]。
自分の山札の「ポケモン(ポケモンLV.Xはのぞく)」を1枚、相手プレイヤーに見せてから、手札に加える。その後、山札を切る。自分のトラッシュに、すでに別の「ゴージャスボール」があるなら、このカードは使えない。
ノンコストのポケモンサーチカードです。で、実質1枚しか使えない。先ほどのACE SPECにマスターボールというカードがありますが、ほぼ同じ効果のようですし、ACE SPECの枠を食わないこっちの方が良さそうですね。ポケモンLV.Xというのについては、今はスルー。ポケモンの枠を弄り始めたら、また考えることにします。今のところ過去のポケモンのカードは採用していないので、問題なし。
それで、ゴージャスボールをメタグロスデッキに採用するかどうか、について。比較対象となるであろうハイパーボールの強さには、手札を能動的にトラッシュできる、という点があります。メタグロスデッキでは、トラッシュからのエネ加速をする関係上、手札のエネをトラッシュできるカードは重宝していました。現状能動的にエネをトラッシュに送れるカードは、プラターヌ博士4・ハイパーボール4・バトルコンプレッサー1の9枚です。この枚数はメタグロスが立ったタイミングでトラッシュに2エネ程度落としておくために、およそちょうどいい枚数でした。ここでハイパーボールをゴージャスボールに変えると、エネをトラッシュに送りきれない、という問題が発生してしまいそうなので、採用は見送ることにします。ネストボールやレベルボールの完全上位互換ではあるものの、ハイパーボールの上位互換ではないですね。
とりあえず、グッズにおける変更が見つかりました。いいぞ。いける気がする。
ハイパーボール1 ⇨ パソコン通信1(ACE SPEC枠)
この調子で次はサポートかな。
⇨第3話:サポート? サポーター?
http://autumncard.diarynote.jp/201710281830299635/
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註1:ぽけみて。「【殿堂DECK42】安定進化サーナイト[サーナイトGX・ミカルゲ]」(http://darkcharizard40.diarynote.jp/201710040953104755/)2017.10.23.閲覧
註2:註1に同じ
註3:ポケモンカードゲームトレーナーズウェブサイト「カード検索」(http://www.pokemon-card.com/card-search/)2017.10.27.閲覧 以降カードテキストはこのサイトから検索したものを引用する。
コメント
茨城県の親子ポケカプレーヤーです。
リンクいただきました。
よろしかったら相互リンクよろしくお願いします。
引き続き頑張っていただけると有難いです。
加えて、リンクいただきますm(_ _)m
リンクありがとうございます。見返していたら、以前もコメントいただいていたのに気づかず申し訳ありませんでした。
こちらからのリンクは実際に何度もお会いする人に限る方針でおりますので、こちらからのリンクはなしで失礼しますが、ときどきSパパkさんのDNを覗かせていただこうと思います!
>Kurehaさん
初めまして、コメントありがとうございました。役に立つと言ってもらえると更新しがいがあります! 殿堂の書ゲットまで頑張って更新していきたいとおもいます